虫歯、歯周病は細菌による感染症、及び生活習慣病です。 原因除去療法である徹底したブラッシングをはじめとした除菌等を行うとともに、生活習慣改善のお手伝いをさせていただきます。 また症状を悪化させる要因のひとつであるアンバランスな「噛む力」をバランスのとれた状態に改善します。 虫歯、歯周病の治療が終了し、良好な状態を得た後、これを維持するために定期健診の受診をおすすめします。 |
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永久歯が抜けてしまうと、二度と歯は生え変わりません。今までは歯が抜けると「入れ歯」を使用するか、ブリッジといわれる”かぶせもの”をするのが通常の方法でした。しかし「入れ歯」だと、うまく噛めない、言葉がうまく発音できない、使用している間にガタついて違和感を感じたりするなど、いろいろ不自由な場合がありました。 「インプラント治療」は耐久性、噛む力などにおいて、天然の歯に近く、“第二の永久歯”とも言われている新しい治療法です。歯が抜けた後の顎の骨に、人工歯根(インプラント材)のボルトを埋め込んで土台を作り、その上に人工の歯をつけるという治療方法です。 |
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歯が不揃いだったり、上下のアゴの歯ならびがお互いに噛み合わない状態を、医学的には「不正咬合」と呼びます。 矯正歯科とは、これらの不正咬合をきちんと噛み合う状態、きれいな歯ならびにする歯科治療です。 しかし、正常な咬合にするためには、歯を削ったり、抜いて「差し歯」にすることは、基本的にはありません。 専用の矯正装置を用いて、歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かし、歯ならびと噛み合わせを時間をかけて治していきます。不正咬合の主な症状は、出っ歯、受け口、開咬、乱ぐい歯、乳歯反対咬合などがあります。 |
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一般に、出っ歯や受け口と呼ばれています。
上下の顎の大きさといった骨格的なバランスに問題がある場合と、前歯の傾きといった歯の並び方に問題がある場合があります。
6歳臼歯の咬み合わせのずれがどの程度あるかということも、治療法を左右する要素です。習癖が原因で起こる場合もあります。
![]() 【上顎前突】 |
![]() 【下顎前突】 |
骨格や歯の咬み合わせが左右どちらかにずれています。
骨格のずれがなくても、咬み合わせのずれを放置していると、骨格がずれてくることが多いので、早めに治療が必要です。
交叉咬合は下の歯が上の歯の外側に出ている咬み合わせのことで、逆に鋏状咬合は下の歯が上の歯の内側に入っている咬み合わせのことです。
![]() 【交叉(こうさ)咬合】 |
![]() 【鋏状(はさみじょう)咬合】 |
咬み合わせが深いことを過蓋咬合、上下の歯の間にスペースがあいていることを開咬といいます。
いずれの場合も、習癖が関与している場合が多く見られます。特に開咬は舌癖や口呼吸など、機能の異常によって増悪しますので、咬み合わせを治すのと同時に、機能の改善が必要な場合が多いです。
![]() 【過蓋(かがい)咬合】 |
![]() 【開咬(かいこう)】 |
顎の大きさと歯の大きさのバランスがとれていない状態です。
顎の大きさに比べて歯の並ぶスペースがなく、歯ががたがたしていることを叢生、逆にスペースが余っていることを空隙歯列といいます。
前歯と6歳臼歯がはえると、永久歯が並ぶのにどのくらいスペースが足りていないかを予測をすることができます。
![]() 【叢生(そうせい)】 |
![]() 【空隙歯列】 |
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□上下の顎の大きさのバランスがとれている □前歯は上が下の2mm程度前方にある □奥歯は1本に対して2本が咬み合っている |
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□骨格が左右対称である □上下の前歯の真ん中が一致している □上の歯に下の歯の外側の山が咬み合っている |
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□骨格的に上下の長さのバランスがとれている □上と下の前歯が2mm程度重なっている |
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□歯が一列に並んでいる □歯が重なっているところやスペースがない |
① | 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。 |
② | 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。 |
③ | 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。 |
④ | 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメインテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。 |
⑤ | 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。 |
⑥ | ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。 |
⑦ | ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。 |
⑧ | 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。 |
⑨ | 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。 |
⑩ | 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。 |
⑪ | 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。 |
⑫ | 矯正装置を誤飲する可能性があります。 |
⑬ | 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。 |
⑭ | 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。 |
⑮ | 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。 |
⑯ | あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。 |
⑰ | 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。 |
⑱ | 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。 |